台帳の見直し

クラウドの台帳の選び方:kintone なども含めて、何を比べればよいか

Access や Excel の台帳をクラウドに移すときに、kintone などの業務アプリの仕組み、Microsoft 365 の Access、台帳に絞ったクラウドなどを比べる観点(使う人数と料金の形・作り込みの深さ・移し替えのしやすさ・権限・持ち出し)を整理しました。

最終確認日

この記事の要点

  • 比べる観点は、①使う人数と料金の形 ②どこまで作り込むか ③今の台帳からの移しやすさ ④権限と個人情報の扱い ⑤やめるときの持ち出し、の5つです。
  • 業務の流れや計算まで作り込みたいなら、kintone のように業務アプリを組み立てられる仕組みが候補になります。
  • 台帳を見る・探す・直すが中心で、人数が少ないなら、台帳に絞った仕組みも候補です。無料の試しで、自分の台帳を実際に入れて確かめます。

候補になる仕組みの種類

台帳の移し先の主な種類
種類例向いている使い方
業務アプリを組み立てる仕組みkintone(サイボウズ)など台帳に加えて、申請・承認の流れや計算、通知まで自社に合わせて作り込みたい
Microsoft の仕組みにそろえるMicrosoft 365 の Access、Microsoft Dataverse などMicrosoft の製品で社内をそろえていて、Access の作り込みを生かしたい
台帳に絞ったクラウド台帳おひっこし など今の台帳をそのまま移して、一覧・検索・入力・スマホで見ることが中心
Excel を共有して使う共有の場所に置いた Excel使う人が少なく、直す人が決まっている

kintone は、公式の説明では、ノーコードなどで現場の業務に合った業務アプリを作れる、サイボウズの業務改善のプラットフォームです。どの仕組みにも得意な使い方があるので、「どれが一番か」ではなく「自社の台帳の使い方に合うか」で選びます。

比べる5つの観点

  1. 使う人数と料金の形:1人あたりの料金か、まとめての料金か。最低の契約人数があるか。見るだけの人にも料金がかかるか。
  2. 作り込みの深さ:計算の項目、集計、申請の流れ、帳票の印刷が要るか。要らないものに料金を払っていないか。
  3. 移しやすさ:Access のファイルや Excel をそのまま読めるか。移した後に、全部移ったかを確かめる方法があるか。
  4. 権限と個人情報:台帳や項目ごとに見られる人を分けられるか。データを置く場所、書き出しの記録が残るか。
  5. やめるとき:いつでも CSV などで全部を持ち出せるか。やめた後、いつデータが消えるか。

Access のサポート終了と選び方

Microsoft の一覧では、買い切りの Access 2016・2019 のサポートは2025年10月14日に、Access 2021・Access LTSC 2021 は2026年10月13日に終わっています。急いで移し先を決めると、要らない機能に料金を払ったり、移した後に足りない機能に気づいたりします。サポートの終了をきっかけに、まず今の台帳の使い方を見直し、そのうえで仕組みを比べると、選び直しが少なくて済みます。

選ぶ手順

  1. 台帳の使い方を書き出す

    誰が・いつ・何のために台帳を見て直しているか、今の困りごとは何かを1枚にまとめます。

  2. 必須と、あればよいを分ける

    スマホで見る、権限を分ける、帳票を印刷する、などを必須とあればよいに分けます。

  3. 2〜3の候補で試す

    無料の試しの期間に、自分の台帳の一部を実際に入れて、毎日の操作を試します。

  4. 移した結果を確かめる

    行数や合計が元の台帳と合うかを確かめます。

  5. かかる費用を数年で比べる

    月額の料金だけでなく、移し替えの手間や外に頼む費用も含めて比べます。

料金や機能は各社の公式ページで、比べた日付と一緒に記録しておきます。料金は変わることがあるので、決める前にもう一度確かめます。

よくある質問

途中で別の仕組みに乗り換えることはできますか?

全部のデータを CSV などで持ち出せる仕組みなら、乗り換えの道が残ります。選ぶ前に、持ち出しの形と、やめた後にデータがいつ消えるかを確かめておきます。

Access の画面をそのまま再現できる仕組みはありますか?

フォームやレポートの見た目と動きは、移し先の機能で作り直すことになります。どこまで同じにしたいかを決め、作り込める仕組みを選ぶか、移し替えの手伝いを頼むかを考えます。

無料の試しでは何を確かめればよいですか?

自分の台帳の一部を実際に入れて、毎日いちばん多い操作(探す・直す・印刷する)が楽になるか、使う人全員が迷わず使えるかを確かめます。

台帳おひっこしでできること

台帳おひっこしは、台帳を移して使うことに絞ったクラウドです。少人数から使え、Access・Excel・CSV の表を取り込むと一覧・検索・入力の画面とスマホの表示を自動で作ります。

元のファイルとの照合結果で全部移ったことを確かめられ、台帳はいつでも CSV と JSON で書き出せます。業務に合わせた作り込みが要るときは、移し替えの手伝い(有料)でご相談ください。

出典

最終確認日

法令の個別の判断は、弁護士などの専門家にご確認ください。製品のサポートの情報は、各社の公式の発表でご確認ください。